旧統一教会の信者が富山市と藤井市長に対して特定団体を排除しないよう求めた陳情について、富山市議会の委員会は不採択としました。教団から選挙応援を受けた議員も不採択に賛成しています。

教団の信者を名乗る富山市民が先月28日に提出した陳情書…。

藤井富山市長の「断絶宣言」を受けて、法的根拠に基づかない特定団体の排除は深刻な人権侵害だとし、「反社会的団体と関わりを持たない」と宣言する場合はその団体の定義を示すよう求めています。


この陳情に対して富山市は次のような見解を示します。

富山市行政経営課 岸聡之 課長:

「本市では旧統一教会について社会的にきわめて問題のある団体と表現したことはありますが、教団の不法行為が認定された事例や現在も裁判で係争中の事例があること、親が熱心な信者である家庭のこどもが貧困状態に陥るなどの悲惨な事例が報道等により次々に明るみになっていることなどの理由からであります」


その後の採択では…。

委員長:
「本陳情を採択することに賛成の諸君の挙手を求めます」

委員長:
「挙手なしであります」

委員会の議員には教団から選挙応援を受けたことを明らかにしている高田重信議員と田辺裕三議員もいますが、委員長をのぞく9人全員が賛成せず、不採択となりました。


高田市議:
「裁判を起こされているということもありますので、そこらへんも踏まえながら、こちら側としてはどういう対応、富山市も含めこれからまたいろんな協議をしていかなくちゃいけない」