旧統一教会の信者から富山県議会に「行政サービスにおいて差別しないこと」などを求める陳情書が提出されていたことがわかりました。陳情書は富山や高岡の市議会などにも出されていて、組織的動きとの見方もあります。
これは、旧統一教会の信者から12月5日付けで富山県議会に提出された陳情書です。


安倍元総理銃撃事件後、旧統一教会と関連団体を反社会的団体と認識させるような報道がなされ、精神的苦痛を受けたほか、公共施設から排除しようとする動きがあるとして、行政サービスで差別しないこと、基本的人権を公正に守ることなどを求めています。
13日開かれた富山県議会厚生環境委員会で陳情の内容を当局側が説明しましたが、委員から意見はなく、審査は終わりました。

旧統一教会の信者からの陳情書は、富山市議会にも提出されていました。
富山市議会は9月定例会で旧統一教会と関係を断絶する決議を可決していて、12月1日付けで信者から提出された陳情書では決議は憲法が定める政教分離の原則に違反していると訴えています。
11月18日には高岡市議会にも信者から陳情書が提出されているほか、全国でも信者からの陳情が地方議会に相次いて、組織的動きとの見方もあります。