■富山県議会でも新田知事に質問が…


日本共産党 火爪弘子 県議:
「昨年の旧統一教会の礼拝で東海北陸トップの幹部が、教団の助けを借りて選挙に勝った知事がいる。今後、救国、救世の典型的な事例にしたいと述べている動画が拡散しています」


火爪県議が指摘したのがこの動画。旧統一教会の東海北陸トップとみられる男性が去年開催されたとされるイベントでこう話しています。

男性の発言(動画):
「祝福を受けた議員の方たちは、ワールドサミットを通してさらにお母様から教育された議員たちと毎月戦略会議を行いながら救国救世の先頭に立って、私たちを知事、市長たちにつなげてくれています。現在、知事5名、市長20名あまりと関わりを持ち、その中でも、その中の1人の知事は私たちの助けによって当選された方で、今後、救国救世の典型的な事例にしたいと思います」



教団から選挙応援を受けたのは新田知事だけであることから火爪県議は新田知事であることは明らかだとしています。新田知事は以前、教団の選挙応援についてこのように話していました。

新田知事(8月9日定例会見):
「最終的には15万1750名分の名簿を集めました。ですから平和連合さんからの紹介者もその一部ということになります。いわゆるそういう関連団体と書いてある人は700人ほどだったと聞いてます」


その後、被害者救済に取り組む弁護団の申し入れに対しては「最終的には全体で15万1750名もの多くの方々から入会申し込みをいただきました。そのうち紹介者欄に旧統一教会の記載があった方々は798名にすぎません」と回答していました。


10月12日の知事の定例記者会見で…。
毛田千代丸アナウンサー:
「紹介者欄に統一教会と記載があった方は798名だとありましたが」「いわゆる、平和連合だとか平和大使協議会の関係者の方々が、集めた後援会名簿の数というのはわかりますでしょうか?」
新田知事(10月12日):
「あー、そこまではわからないですね。事務所で調査した結果をご報告しましたが、そのときの調査結果がすべてです。全体で集めたのは、たしか18万くらいでしょうか。そのうちの一部ということですよね」
集めた名簿がおよそ6万人分と教団内で報告されていたことについて9日、新田知事に聞くと・・・。
毛田アナ:
「県知事選挙の際に旧統一教会の関連団体が集めた後援会名簿の数が6万人という証言が元信者の方からありました。6万人の名簿というのは把握されていますか?」

新田知事:
「まったく把握してませんね。たしか最終、集まったのが15万何千だったと思うんですね。それは把握してますけど、そのうちに、関連団体の名称が入ったものが、700だったと、これは前、記者会見で言ったとおりです。それ以上でのことはわかりませんね」



毛田アナ:
「6万という数字についてもまったく耳にしたことはないですか?」

新田知事:
「ないですね。ちょっとただ、感覚的に現実的じゃないなと思いますね。15万集めるのは、ものすごいことだったんです。とっても多くの方々に本当に10人、15人と集めていただいて集まったのがその数字です。それも約10か月間かけて、だから6万という数字の大きさはわかりますけどね…」




毛田アナ:
「これまでの知事の主張ですと、旧統一教会側の選挙応援っていうのはそんなに大きなものではなくて、ごく一部という表現もあったと思うんですけども、6万人の名簿ということになるとやはり、私たち側の受け止めからすればこれはとても微力ではないという理解なんですけども…もちろん把握されていないということなんですけども」

新田知事:
「ちょっとそれは、まずまた考えられないですね。全部で16万くらいですからね…」

毛田アナ:
「考えられないというその根拠というのはどういったところにありますか?」

新田知事:
「本当に10か月、我々かけて本当に多くの方にお願いをして、集まったのが16万ですから、どういう態勢で6万が集まったのか、ちょっと私は、にわかには理解できないですね」


毛田アナ:
「今から6万人分の名簿を集めたかどうかを調べるのも難しいということですか?」

新田知事:
「そうですね。廃棄してますから」
