いよいよ17日開幕する全国高校ラグビーの富山県予選。憧れの聖地、花園出場を目指す高校ラガーマンたちを紹介します。今回は去年の県予選準優勝の富山工業高校です。
15年ぶり15度目の花園出場を目指す富山工業。
チームの強みは一気に前に出るディフェンス。
タックルから相手のボールを奪い、トライにつなげるのが富山工業の目指すラグビーです。

富山工業 北瀬正志監督
「もっとダッシュできない?最初の3歩にかかってるんだよ」

チームの要は、キャプテンでナンバー8の近藤来夢選手。身長は172センチと小柄ですが低い姿勢で相手を倒すロータックルが最大の武器。

富山県選抜「オール富山」にも選出されているチームの大黒柱です。
近藤来夢主将(3年)
「どんな場面でも自分のタックルでチームにエンジンをかけたりとかチームに勢いをつけれるようなタックルをしたいと思ってます」

富山工業の部員数は42人と大所帯ですが、3年生はわずか5人。キャプテンの近藤選手と副キャプテンの佐々木隆之介選手の2人が中心となってチームをまとめます。
佐々木隆之介 副主将(3年)
「仲がいいのでどういうところが足りないとか常に言い合えるのがこのチームの強みです」

そんな富山工業の選手たちには忘れられない試合があります。
佐々木隆之介 副主将
「2年間、富山第一さんに負けているので」
近藤来夢 主将
「去年の悔しい思いやったりとか。富一戦にかける思いっていうのを自分のプレッシャーやと思いながら毎日過ごしているんで…」

去年の花園予選決勝。富山工業は大会5連覇中の強豪富山第一と対戦。5対39で敗れ花園に一歩届きませんでした。
近藤来夢 主将(3年)
「(先輩たちの)かたき討ちじゃないですけれどやっぱりそこに自分の人生かけてきて3年間やってきたんで絶対富一さんには勝ちたいと思っています」
佐々木隆之介 副主将「やるからには絶対に勝って花園に行きたいので先輩たちの分も絶対に勝って花園に行きたいとおもいます」
花園予選初戦の相手は因縁の富山第一。
「相手のハーフは隙間あったら全部やってくるよ。だからけっこうあげて」
この1年、磨き上げてきたタックルで、打倒、富山第一へ。先輩たちの思いも背負って、初戦に挑みます。

花園への切符をかけた県予選は、いよいよあす開幕です。改めて日程を見ていきます。
会場は高岡スポーツコアです。第一試合は富山第一vs富山工業。第二試合は魚津工業vs砺波・高岡第一など、県内5校からなる合同チームです。そして決勝は11月3日岩瀬スポーツ公園で行われます。
