旧統一教会が念書を返却したのが確認された全国初のケースとして「A子さん」として紹介されました。

元信者の女性:
「信者の生の声を聞いて正しい判断をしてもらいたいと思います」

そして6日、衆議院本会議では旧統一教会の被害者救済法案の審議が行われ、元信者A子さんについて、立憲民主党が岸田総理に質問しました。

立憲民主党・柚木道義議員:
「A子さんの家に今年9月に複数の顔見知りの信者が訪れ、私たちも念書にサインしているからなどといって、A子さんに自由意思で寄付をした。返還請求はしないとの念書へのサインを求めました」「信者が困惑状態でサインをしたので、念書は無効だと意思表示した場合、たとえ旧統一教会側が自主的な献金であったので、返金しないと主張しても念書は無効となり、全額返金になるでしょうか…」


岸田総理:
「寄付当時は、自分が困惑しているか判断できない状態であったとしても、脱会した後に冷静になって考えると、当時不安に乗じられ困惑して寄付をしたということであれば、そのような主張、立証を行って全額その取り消し権を行使することが可能であると考えられます」


脱会後でも、困惑して寄付をした場合、全額献金の取り消しが可能との考えを示しました。さらに総理は念書を書かせる行為自体の違法性についても言及しました。

岸田総理:
「困惑状態でサインした寄付の一部の返金の和解の合意や、寄付の返金を求めない旨の念書は公序良俗に反するとして無効となりうるもの考えます」