全国的に増加しているニホンジカによる農作物などの被害を防ぐための研修会が、29日富山市で行われました。

この研修会は、全国的に増加が懸念されるニホンジカによる農作物被害などを防ごうと、県が初めて行ったもので県内の自治体職員や猟友会のメンバーらおよそ20人が参加しました。

参加者たちはニホンジカの生態や近年の被害などについて学んだあと、近くの森林に移動し効果的なわなの仕掛け方や、捕獲する際の安全対策などを確認しながら行っていました。

昨年度の県内のニホンジカによる被害額はおよそ16万円となっていて、規模は大きくないものの被害の防止に努めることが重要だということです。

富山県自然博物園 ねいの里 間宮寿賴さん「今は表立っては少ない状況だと思うんですけどもやはり今後もっと個体数が増えてくればですね、もちろん農作物被害等も出てくるという現状になってくると思いますので、そうならないためにできるだけ雌個体をうまく捕獲していくということは重要かなと思います」