能登半島地震の経験生かし

「ALCARA」の誕生には能登半島地震での経験が大きくかかわっています。

アルミファクトリー 棚元優太社長
「実際に親族が妊娠中に体育館で一晩過ごしたことがあった」

地震直後の避難所は物資に乏しく、体育館などの床に雑魚寝することが多く、環境の悪さから体調を崩す人もいました。

アルミファクトリー 棚元優太社長
「避難所のベッドは重要。避難所の雑魚寝をなくす。とにかく1日でも早く世に出すんだと開発スピードを早めた」

また、棚元社長によりますと、アルミファクトリーも工場の窓ガラスが約40枚割れたり、天井が落ちる被害があったといいます。

「ALCARA」の大きな特徴は日常使いをしながら災害対応の備品に変化できることで、慣れれば大人2人が2~3分で組み替えることができます。

アルミファクトリー 棚元優太社長
「開設当初の避難所はパニック状態で仕切る人もいなければ運用する方も1人もいない中で、誰でも簡単に手だけで構造変化できるような形にするっていうことはこだわりました」

記者
「ベッドモードです。クッション性はあります。寝心地はかなりよさそうです」

高いアルミ製造の技術を生かした「ALCARA」は自社テストで350キロまで耐えられる強度も兼ね備えています。