富山地方鉄道に入社2年目の男性社員が富山県内初となる10代のバス運転手としてデビューしようとしています。全国的にバス運転手不足が深刻化するなか、地域公共交通を支える若き担い手の誕生に期待が集まっています。

駐車場の中をゆっくりと走る1台のバス。ハンドルを握るのは碓井磨海さん、入社2年目の19歳です。

碓井さんは県内の高校を卒業後、2024年4月にバス運転手を志望して、富山地方鉄道に入社。
ことし8月、費用を会社が全額負担する形でバスの運転に必要な大型二種免許を取得しました。
碓井磨海さん
「中学生のころ、路線バス使わせてもらったが、その時に運転手の方がすごく運転が上手だったので、それにあこがれて。これだけ大きいバスを人いっぱい乗せて、ちゃんと定時通り運行してとか。そういうのに尊敬の念を抱く」
バス運転手になるのが夢だった碓井さん。憧れの車体に興味津々です。
運転席にあるスイッチの説明を細かくメモするなど真面目な性格ですが、座席のレバーを引いたまま座り、倒れそうになるおっちょこちょいな一面も。