東北地方と北陸地方では3日未明から3日朝にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。北日本では3日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。また、北日本から西日本では、落雷、竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意してください。
気象庁によりますと、前線が日本海から北日本にのびており、前線上の低気圧が日本海北部にあって東北東に進んでいます。
この低気圧は3日にかけて北日本付近を通過し、前線が本州付近を南下するでしょう。低気圧や前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込むため、引き続き北日本から西日本では3日にかけて大気の状態が非常に不安定となる見込みです。

■雨の予想
東北地方ではこれまでの大雨により、土砂災害や洪水災害の危険度の高まっている所があります。北日本と東日本の日本海側を中心に、3日にかけて、雷を伴った非常に激しい雨が降り、北日本と東日本の広い範囲で激しい雨が降って、大雨となる所があるでしょう。
2日午後6時から3日午後6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
東北地方 180ミリ
関東甲信地方 120ミリ
北陸地方 150ミリ
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性のある地域と期間は、以下のとおりです。
東北地方 秋田県、山形県
3日未明から3日朝にかけて
北陸地方 新潟県、富山県、石川県
3日未明から3日朝にかけて
■防災事項
北日本では3日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、東日本では警戒してください。また、北日本から西日本では、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。