若手のアーティストたちが地方に滞在して制作した作品を展示する、「アーティスト・イン・レジデンス」が滑川市で開催されています。
このうち武蔵野美術大学の湯川爽海さんは、滑川市の旧高嶋医院の広間と茶室で空間芸術を披露しました。

空間に配置されている造形物は、湯川さんが現地で調達した五箇山和紙や、滑川の海岸で採集した流木や海水を素材に表現しました。


湯川さんは、ひとつひとつにはテーマをつけず、空間全体で見せる展示構成にしたといいます。

造形物とこの建物に遺されたものを再構成し、詩人でもあった高嶋高が詩に描いた景色と、1カ月の滞在で自分が見た滑川の景色を重ね合わせました。

湯川爽海さん「遺された痕跡を意識して配置することで息づかいが含まれた景色が立ち上がってきたらいいなと」

アーティスト・イン・レジスタンスは、国登録有形文化財になっている滑川市の田中小学校旧本館も会場になっていて、今月26日まで開催されています。








