TISインテックグループの「TIS」は、ITサービス大手で完全子会社の「インテック」を吸収合併することを発表しました。吸収合併は来年7月1日の予定で新会社の社名は「TISI」となります。両社はTISインテックグループの中核企業で、今回の合併はグループの長期経営方針「グループビジョン2032」の早期実現を目的としたものです。

インテックは富山を拠点に全国でITインフラやシステム開発を展開してきました。合併後も本社機能は東京・富山・名古屋・大阪に設置される予定で、インテックの地域ネットワークや技術力が新会社の事業基盤の一部となります。

記者会見を行う疋田社長(右)と眞門副社長=富山市内、30日午後5時

2025年3月期の両社単体ベースの実績を合算すると、売上高は3839億円、営業利益は462億円、従業員数は9497人となります。

新会社は合併と同時に監査等委員会設置会社へ移行する方針。これはコーポレートガバナンスの強化を目的としたものです。

今後のスケジュールとしては、2025年10月31日に合併契約を締結し、2026年7月1日に合併効力が発生する予定。両社は今後、合併に向けた詳細な検討と準備を進めるとしています。

TISIの社長には、TISの岡本安史社長が就任する予定で、インテックの疋田秀三社長は、新会社の取締役に就任する予定です。