富山県は30日、上市町で死亡しているのが見つかった野生のイノシシから豚熱に感染していることが判明したと発表しました。

このイノシシは、今月24日に上市町で死んでいるのが見つかりました。雌の成獣で、体長70センチ、体重20キロだったということです。

県によりますと、この日は東部家畜保健衛生所で合わせて58頭の野生イノシシを検査し、このイノシシ以外の57頭からはウイルスは検出されなかったとのことです。

富山県内では、今年4月から7月までの間に、高岡市や砺波市、魚津市などでも野生イノシシが豚熱に感染しているのが確認されていて、今回の上市町の事例を含め、今年度は合わせて5頭の感染が確認されています。

なお、豚熱は豚やイノシシの病気で、人には感染しないため、健康への影響はないとされています。また、感染した豚の肉が市場に流通することはなく、仮に食べたとしても人体に影響はないと説明しています。