放火や元交際相手へのストーカー行為などを繰り返した罪に問われている元消防士の男の裁判は11日に判決が言い渡されます。4日の被告人質問で自らの行動を振り返り「火は自分にとって身近なものだった」「ガソリンの危険性を相手が分かっていると思った」など、消防のプロだからこその異様な発想が明らかになっています。
消防士という立場を利用した犯行
「火をつけてどうしたかったのか」という検察側からの問いに「燃やすため」「恐怖を与えたかった」と答えた林陽太被告(27)。高岡市消防本部の元消防士でした。

起訴状などによりますと、林被告は2022年8月に当時10代の男性の住宅に放火したほか、翌年5月には立山町のアパートで男性を殺害しようと郵便受けからガソリンを流し込んだとされ、放火予備、殺人予備などの罪に問われています。
「なぜ『火』という選択をとったのか」との問いには「自分にとっては身近なものだから、消防の知識で火を取り扱っていたので」と答えました。
元消防士としての知識を犯行に使ったことを認めるような発言です。
