「自分本位な行動を取り、受け入れるべき運命に抗ってしまった」。裁判官から最後に言い残すことはあるかと問われた被告人は、言葉を詰まらせながら涙声で述べました。元消防士による複数の犯行をめぐる裁判で7日、検察側は「規範意識は皆無」として懲役7年を求刑しました。
殺人予備や放火予備などの罪に問われているのは、高岡市消防本部の元消防士、林陽太被告(27)です。
起訴状などによりますと、林被告は2022年8月、当時10代の男性の住宅に火をつけたほか、去年5月には、立山町のアパートに放火し、当時22歳の男性を殺害しようと郵便受けからガソリンを流し込むなどしたとされています。
