西日本から東日本…2日にかけ大雨のおそれ
気温が上昇する一方で、西日本から東日本では大気の状態が非常に不安定となり、大雨のリスクが高まります。
その原因は、上空に流れ込む強い寒気と、地上付近の暖かく湿った空気です。まず、7月1日(火)の午前中に、上空約1万メートルでマイナス33℃以下という非常に冷たい空気を伴った気圧の谷(トラフ)が東日本を通過します。

続いて、1日(火)の夜から2日(水)にかけて、別の寒気を伴ったトラフが東日本から北日本を通過する見込みです。
これに加えて、高気圧の縁を回り込むようにして南から暖かく湿った空気が流れ込み、日中の強い日差しによる昇温効果も相まって、大気の状態が極めて不安定になります。
この結果、積乱雲が急速に発達しやすくなり、西日本から東日本の広い範囲で、7月2日(水)にかけて雷を伴った非常に激しい雨が降る恐れがあります。局地的に雨量が多くなり、大雨となる所もある見込みです。

気象庁は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に対して、注意および警戒を呼びかけています。急な斜面や崖、増水した河川や用水路には絶対に近づかないでください。また、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうにも注意が必要です 。空が急に暗くなる、雷の音が聞こえる、冷たい風が吹くといった、発達した積乱雲が近づく兆候を感じた際には、速やかに頑丈な建物の中に避難するなど、安全確保に努めてください。