ことしは戦後80年の節目です。戦争や原爆がもたらした悲惨な爪痕を後世に伝える写真展が富山市で開かれています。

富山市の富山県議会議事堂で始まった写真展はことしで戦後80年の節目を迎えるにあたり、戦争や原爆の悲惨な爪痕を後世に伝えようと富山県被爆者協議会が企画したものです。

会場には被爆地、広島と長崎で撮影された写真と絵、計47点が展示されています。
写真展を企画した被爆二世で県被爆者協議会の小島貴雄会長は――

県被爆者協議会 小島貴雄会長
「原爆が投下されてから3、4時間後に奥の方は火が上がっていてそこから逃れてきた人たちが多くおられます」
広島の爆心地から2.8キロの場所で撮影された写真。地元紙の記者が目の前の地獄のような光景になかなかシャッターを切れず涙を流して撮影したものです。
県被爆者協議会 小島会長
「一瞬にしてこういった惨劇が生じたんだと」
小島会長は紛争が続く世界情勢を踏まえ、唯一の被爆国の立場から県民1人1人が核兵器について考えてほしいと訴えます。
県被爆者協議会 小島会長
「ぜひ広島の実情を皆さんに知っていただいて、この世界における核問題というものを真剣にとらえていただきたいなとそのきっかけになれば幸いに思います」
写真展は26日あすまで県議会議事堂で開かれ、8月には県民会館でも開催されます。