先週の富山県議会で、液状化対策に関する質問をした自民県議に対し、新田知事が「ご理解いただけないとしたら、今後お付き合いの仕方を考えたい」と述べたことについて、24日の県議会で謝罪しました。

新田八朗 富山県知事
「針山健史議員の質問に対する私の不適切な答弁によりまして、被災地で大変な思いをしながら、懸命に復旧復興に取り組んでおられる。県民の皆様に対し、不愉快な思いをさせてしまったことに深くお詫びを申し上げます」

新田知事をめぐっては、今月18日の県議会で自民党の針山健史県議が、液状化対策の工法と住民の費用負担について、自治体との協議の進捗を繰り返し尋ねました。

富山県議会(6月18日)

これに対し、新田知事は「財源を担保しておかないと責任ある立場の発言とは言えない」と前置きしたうえで次のように述べました。

新田八朗 富山県知事
「これでご理解いただけないとしたら、今後、お付き合いの仕方を考えたいなと思いますが、いかがでしょうか、以上です」

富山県議会(6月18日)

この発言に、議員の間では議事録からの削除を求める声があがるなど、問題視されていました。そしてこの日の県議会予算特別委員会でも質疑となりました。

自民党 井上学県議
「適切ではないと思われるこの発言は、議会の品位を損なうものであり、県民の皆様の知事に対する信頼を揺るがしかねないものであると、大変厳しい懸念をしております」

新田八朗 富山県知事
「知事も議員も直接選挙で選ばれた者として、その発言には責任が伴うこと、議場では徹底した議論の展開が必要であることを改めて肝に銘じ、今後とも言葉を尽くして、議員各位、ひいては県民の皆様のご理解を得られるように努めてまいります」

県議会終了後、針山県議は次のように語りました。

自民党 針山健史県議
「地震の質問であったので。地域の人また傍聴された方をが、どういうふうに受け止めたかなというのが一番心配ではありました。改めてこの能登半島の復旧復興の、その課題であったり、問題ということを、まあ認識してもらえる機会にもなったのなら、それはそれでよかったのかなというふうにも思います」