本格的な雪のシーズンを前に7日高速道路を管理するネクスコ中日本が、除雪車の出陣式を行いました。今シーズンは過去最多の除雪車を配備して雪に備えます。
出陣式にはネクスコ中日本や県警高速隊などが参加し、富山高速道路事務所の岡田秀美所長が「重要な社会インフラである高速道路の機能を確保できるよう総力をあげて対策に取り組む」と決意を述べました。
そのあと作業員が除雪車の試運転を行い、動作に問題がないか確認しました。ここ数年、北陸エリアの降雪量が多いことから、ネクスコ中日本は今シーズン、降雪量の少ない関東圏などから除雪車14台を調達、過去最多の139台で除雪にあたります。
ネクスコ中日本 富山高速道路事務所
岡田秀美 所長:
「近年ですね、局所的に大雪が降ったりしますので、みなさん関係するところが連携して雪氷対策に取り組んでいきたいと思っております」
一方、県の防災危機管理センターではこの冬の大雪対策について話し合う会議が開かれ、自治体や国交省、ネクスコ中日本の担当者らが参加しました。
会議では災害級の大雪が予想される際には、タイムラインに沿って関係機関が連携することやSNSなどを活用し事前に外出自粛を呼びかけることなどが確認されました。
富山市では去年1月、35年ぶりに積雪1メートルを超える記録的な大雪に見舞われました。
東海北陸自動車道では上下線あわせて260台が立ち往生。国道8号線や県道でも通勤通学時間帯に大規模な交通渋滞が発生し、物流に影響が出たほか集落が孤立するなどの被害が出ました。