日本維新の会を除名された吉田豊史衆議院議員から1000万円を要求されたとする上野蛍氏が1日、コメントを出しました。何度も金銭の要求を受け圧力と恐怖を感じたとし、口止めもされていたとしています。

これは、1日上野蛍氏から報道機関に送られてきた文書です。内容は吉田議員と交わされたやりとりについてです。

上野氏の文書:
「全国比例区の公認申請前に何度も収支報告書に記載しない1000万円という金銭の要求を受けたことは圧力と恐怖を感じました」

この問題は、ことし7月の参院選に際して吉田議員が維新の比例代表候補だった上野蛍氏に1000万円を要求する発言をしたとされるものです。

吉田議員は、1日付けで日本維新の会を除名処分となっていますが、これまで自身の発言について上野氏の選挙に向けた覚悟を確認するためだったとし、金銭のやりとりはなく着服する意図もなかった主張しています。

吉田豊史 衆議院議員(9月29日会見):
「(選挙)資金が本当に用意されているならしっかりと見せてくれということを言ったわけですね。私がお金を自分のものに着服するという思いで発言したかというとそれはゼロ%。100%その思いはない」

一方の上野氏は1日出した文書のなかでも、吉田議員に反論。こう言われたといいます。


上野氏の文書より:
「おれのチームに供託金のようにお金を出しなさい」「1000万は俺に対する覚悟、上野ほたるの心、熱意として出しなさい」

上野氏は収支報告書に記載しない前提で現金での受け渡しも求められたと主張し「誰にも言うな、政治家と政治家の信頼関係だ」と吉田議員から強く口止めをされていたとしています。

一方10月31日の時点で吉田議員は議員辞職を否定しています。

吉田豊史 衆議院議員(10月31日):
「潔白だということが前提ですので、そこに私が議席をお返しする理由も必然も何もない」

両者の主張は、なお食い違っています。