“しげ爺”の愛称でSNS展開

8選を目指した自民党のベテラン、高田重信さん(70)。自民党富山市連の幹事長を務めています。

今回の選挙で新たにSNSでの発信に取り組みました。

高田重信さん
「ここに書いてあるのは“しげ爺”と書いてあるんです。これは70。“しげ爺”になったからこそ。次の世代、未来を実らせるためには、子どもたちの教育が大事だなと思っている」

SNS戦略の狙いについて陣営の担当者は――

SNS担当・中島悠さん
「呼びやすく親しみやすくという狙いで“しげじい”。最初は本人は乗り気じゃなかったんですけど、どんどんどんどんみんなで説得するというかそっちの方向に持っていきました」
高田重信さん
「若い人たちの勢いに乗っているという感じで、私自身がSNSのどれだけのあれがあるか正直わからない年代というのもあるので」

SNSを活用する一方、地元住民と直接の会話も重視。開票日の前日には、地元を練り歩き握手を交わしながら支援を呼びかけました。

7日間の戦いを終えて――

高田重信さん
「見た感想、みなさんどうしたでしょうか、70の“しげじい”がみなさんにどう映っているか大変心配していました」
SNS担当・中島悠さん
「2週間くらいしか運用してないにも関わらず、これだけ見られているというのは、すごいなっていう、びっくりだなっていう」

そして迎えた投開票日。

高田さんは前回より300票以上落としたものの、無事8選を果たしました。

高田重信さん
「自分の力よりも本当に周りのすごい力が働いた影響あったんだなと。もう言われるままで頑張りました」

今回の市議選で活用が相次いだSNSですが、各陣営からは「どれだけ効果があるかわからない」と言った声も聞かれ、少しでも票につながればと半信半疑のなかSNSを活用している印象でした。ただ、SNSでは候補者の素顔が垣間見えるという一面もありますから、有権者の政治への関心が薄れるなか、SNSの活用が少しでも投票率の向上につながってほしいです。