自身は“ガラケー”…SNSは陣営でバックアップ

選挙戦中盤の4月16日。

国民民主党の富山県連幹事長を務める現職、橋本雅雄さんの応援に駆け付けたのが、玉木雄一郎代表です。

去年秋の衆院選でSNSを積極的に活用し大幅に議席を伸ばした国民民主党。

富山市議選でも集まった人たちにSNSで発信するように呼びかけました。

国民民主 玉木雄一郎 代表
「私たちの写真と動画を撮って。私今から下行きますから。壇上に上がってる姿も撮って、それを回してください。そしてぜひ橋本雅雄に一票。投票所に行くようお願いしてください。いいですか?」

党首の応援を受けた橋本さんは――

橋本雅雄さん「出しますか?これです。スマホは一回も持ったことないですし」
記者「SNSは?」
橋本雅雄さん「しませんよ。出来ませんよ。全くしてません。これで最大限と言ったらショートメールかEメール。壊れなくていいですよ」

橋本さんが使っているのはいわゆる“ガラケー”です。

橋本雅雄さん
「私は私のやり方だし、古いやり方かもしれませんけど、地域活動しながら地域の課題を分かったうえで議員になるべきだと私は思ってますから」

地盤の有権者と直接会って対話を重ねることを大切にしています。苦手なSNS戦略は陣営みんなでバックアップ。

記者「これを作られたのは?」
国民民主富山県連副代表・大久保光太さん
「私です。Tiktokの機能を使って。Xエックスはきょうの朝の挨拶運動。誰が挙げてもいいので。皆さんに見てもらえれば。本人が挙げなくても周りが上げて、それが浸透して結果につながればそれが結果としてオッケーだと思ってます」

陣営の幹部が橋本さんのその日の活動を、写真やショート動画にして、毎日3回以上、SNSに投稿しました。

そして、迎えた投開票日、4月20日。

橋本雅雄さん
「国民民主党に対する追い風が吹いている状況ではございましたけど、なかなかSNSを駆使しない私にとってはその波に乗り切れない。ただ皆様方で、本当にみんなで盛り上げていただいたそういった選挙だったかなと思っております」

橋本さんは、4年前の倍以上となる7616票を獲得し4選を果たしました。

橋本雅雄さん「ガラケーのメールなりっぱなしなんよ。ショートメール」
記者「スマホに変えない?」
橋本雅雄さん「はい。スマホはいりません」