ワクチンの副反応はあるのか?

鮫島医師は「ワクチンそのものが副反応の原因ではなく、不安やストレスを抱えている状態で接種すると、体の痛みなどを引き起こす可能性がある」として「不安を和らげるための医療者側の工夫が必要」と話しています。

女性を対象としたHPVワクチンは現在接種の機会を逃していた1997年度~2007年度生まれの女性を対象に公費によって無料で受けられる「キャッチアップ接種」を行っています。

この期限が3月末までとかなり迫っていますが、3回接種するうちの1回目をことし3月までに打てば期限は1年延長されて、無料で接種を終えることが可能となります。

男性への接種は今のところ“任意接種”…

男性へのワクチン接種は任意です。助成のない自治体の場合、約5万円の自己負担となります。

ワクチン接種で中咽頭がんになるリスクを5割ほど低減できるといいますが、男性の接種も欧米などに比べ遅れています。

ワクチン接種の費用が非常に高額であるなど、普及には課題が残りますが、男女ともにヒトパピローマウイルスはがんになるリスクがあります。

また、接種の対象が小学生から高校生で、保護者を交えた話し合いも必要になってきます。