小児がんの子どもたちが描いた絵画や書道作品、病気について紹介するパネルが、富山県射水市の図書館で展示されています。2月15日の国際小児がんデーに合わせたもので、2月18日まで展示されています。
富山県の射水市中央図書館では「CCCT小児がんのコト親の会」などの企画・主催で、2021年から小児がんへの理解と支援を呼びかける展示を開いています。
今年も2月1日から図書館1階のスペースで子どもたちの絵画や書道の作品、パネルなど約20点が展示されています。
小児がんの子どもと家族を支援している公益財団法人「がんの子どもを守る会」によりますと、小児がんは子どもの1万人に1人が罹患するまれな病気とされています。
それでも日本では年間約2000人~2500人の子どもが新たに小児がんと診断されていて、子どもの病死原因では10歳から14歳で最多、19歳以下の全体でも上位を占めています。
医療技術の進歩などにより、病気によっては7~8割が治療を終えることができるといわれていますが、半年から1年以上の長い入院、通院が必要となり本人や家族に様々な負担がかかります。
また、治療を終えた後も自立や就労の面で支援、理解が必要ですが、病気や本人への影響が理解されにくいという課題もあります。
会場で作品や添えられたメッセージを見た女性は「絵から家族で病気に立ち向かう姿が浮かぶようです。治療に立ち向かう子どもの姿や絵に込めた思いから、親が元気をもらうこともあるのではないかと思います」と話していました。


展示会を主催している “CCCT小児がんのコト親の会” の竹内ますみさんは「小児がんになった子どもたちは、治療中はもちろん 治療を終えた後も社会生活を送るうえで、負担は重く長く続きます。展示を通して、多くの人に小児がんのことを知ってもらいたいです。そして子どもを見守る親や祈りが叶わず、わが子を亡くした家族の心に寄り添う気持ちが少しでも広がればいいと思います」と話しています。
「小児がんのコト親の会」は、これまで射水市や富山市役所、各地の学校などでも展示会を開いています。今後も年代を越えて小児がんへの理解を広めていく活動を続けていくということです。

「知ってください 小児がんのコト展」は、富山県射水市の射水市中央図書館で、2月18日(火)まで開かれています。










