■「忙しさへの憧れ」が無駄のない動きに
谷井さんの採用を決めた桐島育子さんは。
ぱんだぱんだ 桐島育子さん:
「初めてです。80を超えられた方を雇い入れるなんて、なかったことですから。本当に私もちゅうちょしましたけども…」
しかし、今ではこの通り…。
ひとつパック詰めを終える頃には、ちょうどよいタイミングで次のホットサンドを焼き上げる。まるでベテランのような無駄のない仕事ぶり。
桐島育子さん:
「谷井さんの場合、何でもしようか、しようかって積極的なので助かってます」
富山市内でもよく知られた人気店で、品数も多い「ぱんだぱんだ」。谷井さん自身も常連客だったのです。
谷井キヨさん:
「みなさん忙しそうに働いておられるがに憧れて」
みんなの働く姿に感動して一緒に働きたいと思ったのが、82歳にして新しい職場に飛び込んだ動機でした。
谷井キヨさん:
「これ、昔の店しとった時の写真です」

谷井さんは、40歳から20年間、スナックを経営していました。

谷井キヨさん:
「店しとった時もそうだけど、『いらっしゃいませ』って言って出てくのが好きなんです」

中学を卒業してすぐ働き始め、忙しければ忙しいほど充実感を感じるという谷井さん。そんな谷井さんに先輩スタッフは…。
ぱんだぱんだスタッフ:
「うちの母と同じくらいの年なんですけど、すごくパワフルです」
ぱんだぱんだスタッフ:
「こっちが元気をもらえるような人です」
ぱんだぱんだ 谷井キヨさん:
「健康である限り動いておりたいです」
谷井さんのパワーがベーカリーの活気を支えています。
ぱんだぱんだ 谷井キヨさん:
「いらっしゃいませ」