父の主張に「おかしい、びっくり」

父の主張に里帆さんは――

福山里帆さん
「やっぱおかしいなって。びっくり。びっくりしました。起訴内容を認めたってことは性交渉があったこと自体を認めているわけで、そうなってくると、あたかも私が望んでいたかのような主張。向こう(大門被告)からするとそういう主張になってくるので。父に対しておととし5月に(話し合いの場で)嫌だったってことを何度も何度もこうやってニュースでも伝えてますし、それを受けてもやっぱりそうは思わないんだっていう」

今の心境については――

福山里帆さん
「何を言っているんだろという怒りとか、(実の)子どもとして悲しいなっていう気持ちの方が大きいです」

里帆さんはこの裁判に被害者参加制度を利用し証人として出廷する予定で、法廷に立つのは不安が大きいと話しますが、裁判を通してどうしても知りたいことがあるといいます。

福山里帆さん
「どんなこと聞かれるんだろうとか、その場でちゃんと答えられるかなという不安も大きくて考えると泣きたくなることもある。父の考えというか、どうして私が拒否したにも関わらず、それでもそうじゃなかったと思ったのか。そこが疑問でぎもんで仕方ないので答えてほしい」

里帆さんが証人として出廷する次回公判は1月23日です。

16日の裁判後に発表した里帆さんのコメントの全文は以下の通りです。
「父が法廷で主張したことを聞き、怒りやら情けなさやらいろんな気持ちが湧きましたが、最後に残ったのは悲しさでした。父はこの法廷でも、父として、大人として、人としての責任を果たしませんでした。どこの世界に父からの性行為を受け入れる娘がいるのでしょうか。10年間で、父は私の心に、数多の深い傷を刻んできました。そして、今日も傷を刻みました。今被害を受けている子供達、被害を受けた子供達が勇気を持って一歩を踏み出すためにも、父が厳正に裁かれますことを心から祈ります」