宗教用具の製造業に携わる「桜井鋳造」は15日までに事業を停止し、自己破産の申請準備に入ったことが帝国データバンクの調べでわかりました。
帝国データバンク富山支店によりますと、桜井鋳造は1946年(昭和21年6月)に個人創業、1993年(平成5年)10月に法人改組した宗教用具製造業者です。
長年の業歴を背景に地元の商社を中心に一定の受注基盤を構築しましたが、仏具などの需要が徐々に減少して縮小を余儀なくされ、2023年9月期の売上高は約6000万円にとどまっていました。
近年は採算を確保できず財務面は債務超過に陥っていて、先行きの見通しが立たなくなり今回の措置となったとみられます。負債総額は2023年9月期末の時点で約1億円と見込まれています。
