災害発生時の “助け合う力” 養うため…

10月6日。能登半島地震の被害を受けた富山湾沿岸部の氷見市…。医療的ケア児の避難の方法を重点にした訓練を今回初めて行いました。さくらちゃんなど地域の医療的ケア児の存在を知ってもらう重要な機会です。

「さっちゃん津波きたよ。逃げるよ」

訓練は、震度6強の地震が起き、津波警報が発表されたという想定で行われました。

行政や地域の住民に加え、さくらちゃんが利用している身体障害者専用のデイサービス施設「我家」の相談支援専門員も参加しました。

デイサービス施設「我家」相談支援専門員
向井由美子さん
「さくらちゃんの荷物が多いというのと、避難所に行った後も環境の変化で、てんがんが起きたりするので心配ですね」

村上さん一家は避難バッグをもち、避難所に指定されている西條中学校へ車でむかいました。

氷見市の担当者
「一次避難所に村上さくらちゃん到着しました。福祉避難所の開設お願いします」

医療的ケア児など配慮が必要な人を受け入れるための「福祉避難所」を行政が開設します。

今回の訓練では、参加者それぞれが災害発生時に助け合う力を養うという狙いもありました。

村上さんはまずはさくらちゃんのことを知ってもらおうと避難の際に必要な物をみてもらいました。