利便性の高さから道路が狭くても需要は堅調

富山県内で最も価格が高い土地を見てみると、住宅地は20年連続で高志の国文学館東側にある富山市舟橋南町、商業地は10年連続でCiCビル南側の富山市桜町2丁目でした。

地価上昇率のランキングでも、1位は富山市桜町2丁目の商業地となり、前年は9位だった富山市奥田本町の住宅地が3位に急浮上しています。

奥田本町は富山駅の北側およそ1・6キロに位置し、路面電車の南北一体化により近年、富山駅へのアクセスが飛躍的に向上しました。

これまでは道幅の狭さが地価の上昇を妨げていましたが、オーバード・ホールの中ホール開業や、2024年7月に開業予定のオフィスビル「Dタワー」など駅北エリアの開発に伴い、地価上昇率は4・5%と、住宅地でトップに輝きました。

不動産鑑定士・竹田達矢さん:
「富山駅北側はもともと駅への接近性が非常に良かった地域なんですが、車社会なので自動車の出入りに不自由なところはなかなか価格が上がらなったんですね。それが利便性の高さから、道路がある程度狭くても需要が非常に堅調に見られるという状況になっています」