金銭トラブルをめぐり…「ガラスでも割ってビビらせてやらねばならない」

2009年ごろ、2人は知人を介して知り合いになりました。ある事件で服役中の梶川被告に、横堀被告が手紙を送ったことをきっかけに深い付き合いになったといいます。その後、梶川被告が仮釈放され、一緒に食事に行く仲に。横堀被告は、梶川被告を「兄さん」と呼んでいました。2人は暴力団関係者だったといいます。

事件の発端は2017年9月頃。外国人男性と自動車関係の会社経営者Aさんとのトラブルでした。Aさんは当時、資金繰りに行き詰まっていて、外国人男性から金を借りたり、代わりに自動車を購入してもらったりして、およそ2000万円の借金があったといいます。Aさんは、自身が所有する900万円相当のレクサスで代物返済する約束をしましたが、その後、交渉は難航し、トラブルに発展したそうです。このトラブルに介入したのが、梶川被告でした。

外国人男性は、知人に紹介してもらった梶川被告にレクサスの取り立てを依頼。2017年12月14日、外国人男性、Aさん、梶川被告の3人が集まりました。Aさんは外国人男性にレクサスを渡しますが、このとき梶川被告が外国人男性に対し、回収の手数料を要求します。

しかし、外国人男性がこれを拒否、その場を立ち去りました。梶川被告は激怒し、レクサスを渡したAさんに対して「なんで渡すんや」「こんなに馬鹿にされたの初めてや」「お前が代わりに払え」などと言ったといいます。

その後、梶川被告は“弟分”である横堀被告に、事の経緯を伝えました。

梶川被告:「ガラスでも割ってビビらせてやらねばならない」

横堀被告:「そんなんやったら、ガラス割ってきます」

梶川被告:「おお、じゃあ頼むわ」