今シーズン過去最悪の218人の人身被害の発生を受けて「指定管理鳥獣」に追加される見通しとなったクマ。富山県内では9人が被害を受けて、うち1人が死亡しました。
被害は富山市南部地域に集中。1つ1つのケースを見ていくと、被害現場では「カキの実」と「生い茂った屋敷林」が、セットでクマをおびき寄せていたことがわかりました。

2月23日、富山県自然博物園ねいの里が緊急シンポジウムを開き、専門家や市町村の担当者がクマ対策の現状と課題を報告し、意見を交わしました。
定員70人の会場は満席となる関心の高さでした。
ねいの里の赤座久明・県野生鳥獣共生管理員は、まず2004年の大量出没で捕獲された28頭のクマの胃の内容物の調査では、カキの実が65%だったと報告。「クマが里に出る動機の中心となっている」と指摘しました。


その上で、赤座さんは、人身被害が多発した富山市南部のすべての現場を調査し、ある共通点を見いだしたといいます。










