「カキの木」と「生い茂った屋敷林」で…

去年10月17日、自宅の庭で女性(79)がクマに襲われて死亡した富山市江本の現場には、庭に実をつけた「カキの木」があり、家は生い茂った「屋敷林」で取り囲まれていました。

また、去年10月23日の日中、富山市安養寺の自宅の蔵で男性(73)が襲われけがをしました。男性は蔵に物を取りに入って、中にいたクマに襲われました。蔵のすぐ近くの「カキの木」にはクマの爪痕があり、蔵の中にはフンが重なっていたということです。

赤座さんは、クマは数日間ここをねぐらにして、夜ごと近所に出てきていたと推察しています。

去年秋に富山市南部地域で発生した人身被害6件のうち、4件で「カキの木」と「生い茂った屋敷林」がセットで確認されました。

赤座さんは「実をつけたまま放置されたカキの木はクマの『えさ場』で、生い茂った屋敷林は『隠れ場所』。ドングリ類の不作で空腹状態のクマをひきつけて、長時間滞在させる結果になった」としています。

クマを人里におびき寄せないためには、どうすればいいのか?