利用しきれないカキの実、すべて回収…
赤座さんは、地元の富山市庵谷で地域ぐるみのカキの木の伐採を勧めています。
この地域は、高齢化が進む山間の集落。2019年から住民らが協力してカキの木の伐採作業を開始し、5年間で124本を伐採しました。その結果、2019年以降、集落でクマの目撃例はないということです。

集落の裏山には、クマが木に登り枝を折ってドングリなどを食べた跡「クマダナ」があることから、毎年集落近くまでクマはやってきているといいます。
しかし、赤座さんは「集落の中には出没する魅力がないので出てこない。私はこれでいいと思っています。山の村ですから周りにクマはいるけど、集落の中をえさ場にすることはないようにしたい」と話します。
赤座さんによりますと、カキなど誘因物の除去に対する公的支援が、県内で広がり始めているということです。
このうち立山町では、70歳以上の高齢者世帯を対象に、町役場がカキの木の伐採を請け負い、今年度は73本を除去。食べきれないカキの実もすべて回収しました。

しかし、役場には高所作業車や重機がないので、木を切り倒す場所がなかったり、木が大きすぎて断ったりしたケースもあるということです。










