廃炉の最大の難関と言われるデブリの取り出しに向け、福島第一原発2号機では原子炉格納容器内につながる貫通口の入口部分にたまる堆積物の除去が始まりました。

第一原発の1号機から3号機では、原発事故で溶け落ちた核燃料「燃料デブリ」がおよそ880トンあるとされ、2号機では今年3月末までにロボットアームを投入して試験的取り出しを始める予定です。

しかし、投入する入口部分が、ビニール製のケーブルなどが溶けて固まった堆積物で覆われているため、作業は困難を極めています。

東京電力は、10日午前11時4分に堆積物の除去に着手しました。まずは棒のようなもので突き崩し、その後、低圧水の洗浄機で洗い出すということです。作業完了には数日かかる見込みで、東電は、慎重に作業をすすめるとしています。