自然由来のプラスチック開発へ そこには大きな課題が…

アクアマリンふくしま・岩田雅光さん「プラスチックというのは、油がつきやすくて、海の中に溶け込んでいる油には、昔使った農薬の残りとか、そういった物もあるんですよね」

マイクロプラスチックとともに有害な物質が取り込まれる可能性があり、健康への影響が心配されています。

こうした環境問題に、曽根社長は…。

三義漆器店・曽根佳弘社長「私の会社でも石油由来の製品を作っていましたから、少しずつ自然由来のものにチェンジしていくことはできないだろうかと」

そして曽根社長は、生分解性プラスチックの特許技術を持ついわき市の小松技術士事務所と連携し、環境に配慮したグラスの開発にとりかかりました。

しかし、そこには2つの大きな課題がありました。

曽根社長「こちらが原料なんですけど、通常のプラスチックと比べ約6倍の値段するんですね」

課題の1つが、製造コストです。原料の生分解性プラスチックは、通常のプラスチックよりも高価なため、代替品として流通させるには、コストをできるだけ抑える必要がありました。

曽根社長「世の中に広めるためには、どれだけ安く提供できるか。そのためには、極力薄くする必要があったんです」

その「薄くすること」が2つ目の課題でした。