開発開始から4年 ついに…
生分解性プラスチック独特の強い粘り。薄いグラスを作るためには、通常のプラスチックと同じくらい流動性を高める必要がありました。この挑戦は、生分解性プラスチックとして世界一の薄さを極めることを意味していました。

曽根さんたちは試行錯誤を繰り返し、課題を一つ一つ解決していきます。
曽根社長「今までの世界最薄が0.65ミリはできていたんです。それをもっと改善することで、それ以下にすることはできると信じていました。」
そして、開発開始からはおよそ4年。特殊な状態の二酸化炭素を原料に溶かし、流動性を高めることでグラスの成形に成功。環境問題の一助となる世界一薄いグラスが会津で完成しました。
曽根社長「そこ(開発現場)にいたメンバーから「おーすごい!」と感嘆の声があがりました」
完成したグラスは世界的な展示会で11月に発表され、曽根さんのもとには国の内外から問い合わせがあり、注目を集めています。
曽根さんは、製品を作るだけではなく、人にも地球にも優しい新たな循環を作りたいと話します。

曽根社長「リユースの仕組みや、最終的には地球にかえる、水と二酸化炭素に分解される、そういうような仕組みを作り上げて、地球に貢献できればと思っています」
会津から世界の環境、地球に貢献するものづくり。曽根さんの視線は、未来を見据えています。
このグラスは今後、1個80円から100円程度で販売される見通しだということです。