今年11月に開催される東京デフリンピックの魅力をお伝えしている「デフスポふくしま」。今回は、世界のデフアスリートと交流するための「手話」を学んできました。また、Jヴィレッジで行われるサッカー競技のスペシャルサポーターには、元サッカー日本代表のあの人が就任。さらに気運が高まっています。

6月、福島県庁を訪れた、サッカー元日本代表の北澤豪さん。東京2025デフリンピックサッカー競技のスペシャルサポーターに就任し、内堀知事から任命状を受け取りました。

現役時代は、Jリーグの東京ヴェルディで活躍。日本代表としても59試合に出場した、日本サッカー界のレジェンドです。北澤さんは引退後、日本障がい者サッカー連盟の会長を務め、デフサッカーを含めた障がい者サッカーの普及啓発活動に取り組んでいます。北澤さんに、デフサッカーへの熱い思いを聞きました。

北澤豪さん「いや、もうデフサッカーの日本代表のレベルになったらかなりレベル高いですよ、いまの俺では勝てないですよ。そのくらい肉体的にも強いし、技術的にもかなり鍛えられてる。それはターゲットがあるからだと思うんですよね。やっぱり、福島でデフリンピックのサッカーの試合があるっていうのがあって」

ほとんどレベルに差がなくなっているという通常のサッカーとデフサッカー。一番の違いは、コミュニケーションの方法だといいます。

北澤豪さん「手話でやる人もいるし、口話でやる人もいる。いろんなコミュニケーションがあるっていうことが個性の豊かさや、いろんな手段があっていいんだとか一つじゃなくていいんだとかっていうこともプレーを見ていると感じていけると思う。音のない世界でどういったサッカーが展開されるのかを現場で見ていただけることがとても大事になる」

北澤さんはデフサッカーを広く知ってもらうことで、共生社会の実現にも繋げていきたいといいます。

北澤さん「福島県のみなさん、デフサッカーのレベルはかなり高いです。大会入ったらもちろんですけど、練習をぜひ見に来ていただけるとそのすごさを感じることができると思うので、そしてまた来たことをいろんな人に伝えていただいて広げていっていただければと思っています。みなさんと一緒に選手を輝かせていきましょう」