去年5月、福島県南会津町で起きたベトナム国籍の男らによる強盗傷害事件の裁判員裁判で、検察は、2人に懲役14年を求刑しました。

強盗傷害などの罪に問われているのは、ベトナム国籍のホアンフーホア被告とマイヴァンシー被告です。

ホアン被告
マイ被告

起訴状によりますと、ホアン被告らは去年5月、南会津町の住宅に押入り、60代の女性の手足をテープで縛ってけがをさせ、刃物を突き付けて現金およそ2万円などを奪ったほか、栃木県や群馬県などでも同様の犯行を繰り返したなどととされています。

これまでの裁判で、ホアン被告は、起訴された内容の一部を否認。マイ被告は、起訴内容を認めています。

裁判は、23日で結審し、検察側は「犯行は計画的かつ卑劣なもので、反省の態度も不十分だ」として懲役14年を求刑しました。

これに対し、ホアン被告側は、技能実習生の置かれていた環境などを考慮し、懲役7年以下が相当と主張しました。判決は、29日に言い渡されます。

ホアン被告(左)とマイ被告