母・仁美さんは町内で就職

一方、母親の仁美さん。町に新しくできた縫製などを行う会社で働いています。

仁美さん「(きっかけは)子どものお迎えの時間とかを考えると、大熊町内がいいなと思って探していた。よかったです」

この会社は、大熊町と浪江町、富岡町の3つの町の会社が雇用創出を目指して立ち上げました。この日は、入社式。大熊町出身の若者2人も仲間に加わりました。

F’s Factory・名嘉陽一郎社長「若い人とか、人が少ない中で入社していただいて、会社としても非常に期待しています」

F’s Factory・岩本哲児取締役「大熊でも製造業・工場ができるんだなというのをアピールするためにもみなさんには頑張っていただいて、若い人たちも住めるし働く場所もある」

新入社員・中里彩香さん(23)「故郷のためにも必死になって頑張ります。よろしくお願いします」

仁美さんも、後輩に頼もしさを感じています。

仁美さん「震災当時大熊の小学生だった子たちが大熊に戻ってきて、震災前よりもっともっと盛んになってきたらいいなと思います。心強いです」

大熊に戻ってきた若い2人と共に、仁美さんもこれから町の復興を担います。