「感無量」子どもたちが町の力に
学校では、子どもたちが、好きな場所について発表をしていました。
「ゆらゆらできる椅子があって、リラックスしたい時にいい場所だなと思った」「楽しかったことはドラムです」
子どもたちに挑戦してほしいこと。それは、この「ゆめの森」で「考えて、自分たちで決めてまずはやってみる」ことです。
「全員起立、さあ一歩踏み出しますよ!力強く。ゆめの森は一歩踏み出す!」

学び舎ゆめの森・南郷市兵校長「2011年は誰もここに学校が戻るということも想像できなかったと思いますし、子どもたちの声がこの町に響くことも想像できなかったと思うし、ましてこんなに素晴らしい子どもたちや町の方々のための学び舎・遊び場ができるというのも想像できなかったと思うので、本当に感無量ですね」
始業式のあとは、ホームルーム。新しい学校生活に夢をはせます。広くてきれいなアリーナでは思わず走り出した愛琉さん。将来の夢は、パティシエです。
愛琉さん「みんなと出会えてうれしかったし、お気に入りの場所も見つけられたので楽しかった」
一方、琉清くんの夢は建築士。
琉清くん「楽しかった!色々な遊びをして楽しかったです」
「学び舎ゆめの森」。子どもたちは、ここでさらに成長して自分らしさを見つけようとしています。
震災から12年半、第一原発が立地する大熊町には、まだ震災前の1割しか住民は暮らしていません。復興はこれから。戻ってきた子どもたちの元気が町の復興の輪を広げる力になろうとしています。