郡山市に、100年以上続くお店があると聞き、訪れたのは・・・目立った看板もないこちらの建物。
中に入ってみると、なんともレトロでオシャレな雰囲気。ここは一体?
--伏見屋ガラス店 代表 三保谷泰輔さん「ガラス屋です。元々、建築用のガラスとかやっていて、たまたま片づけをしていたら屋根裏部屋から古いガラスが出てきたので、この古さを活かしてなにかできないかということで始めた」
そう、伏見屋ガラス店は、大正3年創業のガラス屋さん。これまで、板ガラスを中心とした施工・販売をしていましたが、4代目が切り盛りする現在の店舗には、お店に残っていた昔ながらのガラス製品や、県内各地から仕入れたという、昭和レトロな食器やグラスなどが並びます。
中には、こんな貴重なものも!
--伏見屋ガラス店 代表 三保谷泰輔さん「灯油ランプです。おそらく昭和初期ぐらいの未使用品のもの。」
シルエットが特徴的な灯油ランプは、屋根裏部屋からでてきたというレア商品!今の時代では作られていないものが出てくるなんて、老舗ならではですよね。しかし!伏見屋ガラス店にあるものは、古くて懐かしいものだけではないんです!
--伏見屋ガラス店 代表 三保谷泰輔さん「解体現場から外してきた古いガラスで、ステンドグラスを作っています。」
解体されてしまう家屋から出る、古いガラスを使った新たなものづくり。古いガラス特有の美しい模様を生かし、コースターや、家具のガラス扉など、新たなものに生まれ変わらせているんです。
--伏見屋ガラス店 代表 三保谷泰輔さん「大量生産大量廃棄による環境負荷の大きさを、海外ボランティアで実感し、それを減らせるような取り組みをできないかと思った。古いものを魅力的に生まれ変わらせることで、それを実現できると思った」
生まれ変わったガラスは、まさに唯一無二のデザイン。これは欲しくなっちゃいますね。
--伏見屋ガラス店 代表 三保谷泰輔さん「自分が開業したのとは違い、4代続くガラス屋だからこそ地域で知られていて、信頼されて仕事につながる機会が結構ある。先祖が頑張ってきたことの上に自分はあると思うと、これを大事にしたいと思う。」
古くて新しいガラス店。その味わいと温かみが、心にしみます。
▼今回紹介したお店はこちら
【伏見屋ガラス店】
[住所]福島県郡山市本町1丁目7番15号 ☏024-922-1586
[営業時間]9:00~18:00 [定休日]日・月・祝日
(2023年4月5日 放送回)
『ふくしまSHOW』(福島県域)水曜よる7時~
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