「医療と音楽で復興したい」震災後に芽生えた気持ち
震災当時、小学2年生だった伊藤さん。大きな被害にはあわなかったものの、当時は何もできない自分にもどかしさを感じていました。
そこで生まれたのが「医療と音楽で福島を復興したい」という気持ちだといいます。
伊藤花純さん「音楽にも医療にも、どちらにも癒しの力があると思っていて、私の将来像としては、どちらでも人を癒せる存在になりたい。」

震災から12年を迎えた3月。楽団は初めて、団員全員による演奏をレコーディングすることになりました。
パノス・カランさん「このオーケストラの音楽を世界中に日本中に届けたい。さらに子どもたちがこれからも何年にもわたって大切にできるようなCDを作りたかった。」
本番まであと2日。全体での通し練習にも熱が入ります。
パノス・カランさん「もっと大きくして!」

言葉の壁を越えて、細かい所まで意図を伝えます。
伊藤花純さん「ここをちょっとだけクレッシェンド。」
そんな2人の指導に、団員たちは…。
ビオラ奏者の団員「パノスさんは音楽が世界の共通語だなというのを身体で教えてくれる存在。花純ちゃんはこの団員にとってはなくてはならない存在だなと思う」
オーボエ奏者の団員「この管弦楽団を引っ張ってみんなをまとめてくれる。」