「福島へ行くのを止められた」それでも活動を続ける原動力は

管弦楽団創設当初は団員の数も少なく、被災した福島市では練習場所を探すのも苦労しました。さらに・・・。

パノス・カランさん「家族や友達は福島に不安や恐怖を感じていて、自分が福島へ行くという話をすると止められた。」

「福島の人に元気を届けたい」。その一心で、パノスさんは、楽団の活動を続けてきました。

パノス・カランさん「福島がとても好き。本当に福島の子どもたちがつくる音楽が好き。」

「福島が好き」と話すパノスさん

パノスさんとともに、楽団を支えてきたオーボエ奏者の伊藤花純(かすみ)さん。この楽団のリーダーを務めています。

伊藤花純さん(20)

普段の姿は、県立医科大学で医師を目指して学ぶ3年生です。

伊藤花純さん「震災当時、医療の救急に携わる姿などを勉強して、福島の方々の助けになれる存在になりたいと思った。」