みなさんは「ラプソード」という言葉を聞いたことがありますか?これは近年メジャーリーグやプロ野球で導入されている機器で、投手が投げる球のスピードや回転数などさまざまなデータが測ることができます。

「自分と同じくつらい思いをしてほしくない」。最先端のデータを活用して県内外で高校野球の指導にあたる会津若松市出身の男性に密着しました。

高校野球の指導が変化している。

これから迎える本格的な野球のオフシーズン。球児たちにとっては来年の飛躍を目指して練習する大事な時期です。そうした練習の指導にある変化があるといいます。最新の技術を取り入れた高校野球の現場に迫ります。

福島県会津若松市。自然に囲まれたのどかな球場で汗を流すのは、会津北嶺(あいづほくれい)野球部です。創部5年目の会津北嶺は今年の秋の支部大会で初優勝し、続く県大会では敗れはしたものの、強豪の東日本国際大昌平と2点差の接戦を繰り広げるなど、いま急成長を遂げています。

創部5年目の会津北嶺野球部。秋の大会は躍進した。

そのチームの外部コーチとして去年の春から選手たちを指導しているのが三國翼さん28歳です。

三國翼さん​「無理に一回息を入れようとしない。逆らわないで流れで投げよう。」

会津北嶺や作新学院で指導する三國翼さん。

会津若松市出身の三國さん。最新の指導技術を独学で学ぶなどしていまでは全国有数の栃木の強豪・作新学院でも指導を行っています。そんな三國さんが指導中、グランドに何かを設置し始めました。