稚児が放った矢で1年の天候と作柄を占う伝統行事「やぶさめ」が28日、涌谷町の寺で行われました。

涌谷町箟岳にある箟峯寺で行われた「やぶさめ」は、およそ600年続く白山祭の行事のひとつです。

矢を1年の各月に見立てて放ち、その当たり具合で1年の天候と作柄を占います。うるう年の今年は1本多い13本が放たれました。矢を放つ稚児に選ばれたのは名取市の伊勢蓮太君(6)と美里町の小野利来也君(7)で交互に矢を放つと見事に全て的中させました。
箟峯寺松本坊 坊城延溟住職「作柄としては全体的に見て平年作の上。天候は全般を通じていいが、全てうまくいくかというとそうでもなく心労を要する」

境内には、およそ70人が集まり、稚児が見事に的を射抜くと歓声や拍手が上がっていました。