土地取引の指標となる公示地価が発表され、宮城県は住宅地、商業地とも11年連続で上昇しました。また、上昇率は、ともに全国3位でした。特に、JR仙台駅東口地区や仙台市に隣接する富谷市、名取市で価格の上昇率が高くなっています。

公示地価は土地の取引価格の指標にするため国土交通省が毎年発表しているもので県内では575か所が調査の対象となりました。

住宅地の最高価格地点は、宮城野区小田原弓ノ町で1平方メートルあたり▼47万5000円でこの地点が最高価格地点となるのは初めてです。

一方、住宅地の上昇率のトップは富谷市太子堂1丁目の▼13.8%でした。

また、商業地の最高価格地点は41年連続で青葉区中央1丁目で1平方メートルあたり▼438万円

最も上昇した地点は宮城野区榴岡4丁目で上昇率は▼18.8%となりました。

商業地のうち市町村別で上昇率が最も高いのは名取市となるなど、仙台駅東口地区や仙台市に隣接する富谷市、名取市で価格の上昇が顕著となっています。

西山総合鑑定所 不動産鑑定士 西山敦さん:
「駅東は駅西に比べて地価公示価格、基準地価格とも半分以下。物があればもっと取得したい人が増えて入ってくる」

一方で、大崎市鳴子温泉地区は新型コロナなどによる宿泊者数減少などから温泉旅館の廃止や休業もあり、大きく下落しています。