宮城県塩釜市の老舗笹かまぼこメーカー"武田の笹かまぼこ"が資金繰りの悪化により11月20日に事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことが分かりました。

民間の信用調査会社帝国データバンクによりますと、自己破産申請の準備に入ったのは、宮城県塩釜市港町の武田の笹かまぼこです。武田の笹かまぼこは1935年に創業し、自社工場で製造した笹かまぼこなどの、練り物製品をJR仙台駅や仙台空港、百貨店などで販売していました。

2011年の東日本大震災で工場の機械設備が被災し休業を余儀なくされたものの、復興特需による観光客の増加で2013年3月期には6億1900万円の売上を計上しました。

しかし他社との競合やコロナ禍による観光客の減少などで業績が悪化し、資金繰りが限界に達したことから11月20日付で事業を停止し、自己破産申請の準備に入りました。

負債額は2025年3月末現在で約5億2400万円に上ります。







