“ひっつく”理由は?

仙台市野草園 早坂徹 園長
「植物は自ら動けない。唯一動けるのが種の時期なんですよ」

ひっつき虫がひっつく理由。それは繁殖のためです。

解説する早坂園長

仙台市野草園 早坂徹 園長
「植物もそこにだけいると何かあった時に全滅してしまうので、必ず違うところにも行こうとしている。そして種の時に移動する方法がいくつかある」

早坂園長によると、植物が移動する方法は大きく分けて4つあると言います。

①風で飛ばされたり水に流されたりして移動する
②鳥や動物に食べてもらってフンに混じり移動する
③果実がはじけるなどして自ら種子を飛ばす
④動物や人間のからだにくっついて移動する

このうちの④にあたるのがひっつき虫。つまり、ひっつき虫は種が生き残るために分布域を広げようとひっついているのです。10~11月頃になると、多くの種類が種子をつくりひっつくようになるということです。

どれも「ひっつき虫」
タヌキの頭にひっついたチヂミザサ 提供:仙台市野草園

仙台市野草園 早坂徹 園長
「種そのものではなくて、だいたいは種の外側に果実があり、その果実がいろいろな形をしてくっつくようになっている」