今回のヒーローは漁業の町・宮城県気仙沼から世界に羽ばたくフェンサー、フェンシング気仙沼高校の臼井康晴選手。「(親と)一緒に頑張ってきた感じがあるので本当に本当に感謝しかない」と語る臼井選手。群を抜く鋭い剣さばきで掴んだ高校日本一、その栄光の影には、剣を交えて向き合い続けた親子の研鑽の日々がありました。

きっかけは「戦隊モノ」

フェンシング 気仙沼高校 臼井康晴選手:
「昔から仮面ライダーが好きで戦隊モノも好きシンケンジャーとか。剣で戦うのが好きでかっこいいなと」

テレビ番組のヒーローに憧れ剣を持ったのは臼井選手が小学校1年生の時。以来フェンシング一筋、高校生活も迷わず競技に邁進してきました。世代別の日本代表にも選ばれ、屈強な海外のフェンサーとも対戦。スピードが重視される種目「エペ」で、一気に才能を開花させました。

フェンシング 気仙沼高校 臼井康晴選手:
「一瞬のここだというタイミングのスピードだったり瞬間的なスピードに自信があります。エペという種目はとにかく先についたほうが勝ちという簡単なルールで、同時に伸ばした時にどっちのほうが先につくのかがすごく大事で、同時にいったら身長が大きい相手に負けてしまうので、いかに自分が相手の剣を殺して自分だけが突くかというのを考えて練習しています」