夜の海でイセエビは見つかるのか?

イセエビの成育調査は、南三陸町では今回が初めての試みです。2人の研究員が海に潜り、網が仕掛けられている周辺100メートルにいるイセエビの数を調べました。すると…、確かにいました。イセエビです。岩の間をゆっくりと動き回っています。

「ちょうどここの堤防をはさんで反対ぐらいに(イセエビを)結構見た。(Q.大きさは)僕が見たやつで10センチあるかないか」

南三陸町自然環境活用センター 及川浩人主任:
「この先端にいっぱいたと言っていた。何尾いたかは分からないがボードに記録されていると思う」

8日夜は、およそ1時間半の調査の結果、8匹のイセエビが確認されたということです。

南三陸町自然環境活用センター 阿部拓三研究員:
「いろいろなサイズがいたので、ここ数年間継続して新しいのが入ってきている」

南三陸町自然環境活用センター 鈴木将太研究員:
「夏に潜って見つけたら『イセエビだ!』というレアな種類だったが、見渡せばある程度数が見えるのは環境が変わったのかな」

南三陸町自然環境活用センター 及川浩人主任:
「どのくらい獲れてくるのか継続して調査する必要がある。今後も調査したい」

南三陸町は、調査で得られたイセエビの資源量の結果を今後、イセエビ漁のルール作りの参考にする方針です。及川さんは、イセエビが増えても今のところ、南三陸の海の生態系に悪影響を及ぼすことはないのではないかと話していました。継続して獲れるようになるかは分かりませんが、今後、新たな海の幸として定着すればと地元の漁業関係者は期待を寄せています。