27歳スイーツ協会の会長に

「大沼ほのかです。会長です。よろしくお願いします」

大沼さんは今年3月「南三陸スイーツ協会」を立ち上げました。農家の後継者不足や耕作放棄地の増加といった課題の解決を目指すもので、町内の農家や飲食店などが参加しています。4月に開催された初会議では集まったおよそ30人を前に思いを語りました。

大沼ほのかさん:
「6年間この町に戻って来て生活していく中で気がついたのは、南三陸町は20年以上前からブドウやモモ、リンゴが栽培されていて、とても美味しいのにも関わらず町民にすら知られていない事実に驚いた。すごく悔しくてこの美味しい果物をいつかどうにかして広げたいという思いがあった」

そうした強い思いが実を結び、協会発足後初の催しとなる「スイーツピクニック南三陸」を開催することが決まったのです。町内の菓子店やカフェ18店舗が地元農家が生産した旬の果物を使ってオリジナルスイーツを開発し販売するイベントです。この日は開催を前に出席者が完成品をひと足早く堪能しました。

試食した子ども:
「もう食べ終わっちゃった!おいしい!」
試食した人:
「うま!おいしい!すごいフレッシュだね。これはうまいね」
スイーツ&ベーカリー雄新堂 阿部雄一代表取締役:
「今までは地元の果物を使ってということは考えたことがなかったが、こういう話をもらい、生産者の熱い思いを、私たちもその思いをケーキにのせて南三陸町を一緒に発信していきたい」

現在、モモのほかブドウやクリなどを栽培している大沼さんはスイーツピクニックで使う果物も出荷しています。大沼さんが見せてくれたのは、この夏収穫を迎えた「陽夏妃(ようかひ)」という品種のモモです。香り高く甘みが強いのが特徴です。

大沼ほのかさん:
「香りもかいでもらえるとわかるが、めちゃくちゃ甘い香りがする表面から」
後藤舜キャスター:
「いい香りがします、すごい!」

今年は猛暑に見舞われ栽培が難しい環境だったものの無事収穫を終えました。